上田市・東御市・小諸市
2026/09/28
コバックニュース
2026年8月1日から、車検のヘッドライト検査が『ロービームのみでの計測』に移行しました。これまでは、ロービームで基準を満たさなかった場合にハイビームで再計測する救済措置のようなものがあったのですが、こちらが完全に廃止となりました。
今回は、ヘッドライト検査が通らない車によくある原因と、車検までにできることを解説します。
夕方、いつもの帰り道を走っていて、前より暗いような気がしたことはありませんか。街灯が減ったわけでもないし、目が悪くなったという実感もない。それでも、なんとなく見えにくい。ヘッドライトが黄ばんできたのが原因かな、とは思いつつ、そのまま乗り続けている方は多いと思います。
ですがそのまま車検を迎えると、少し困ったことになるかもしれません。2026年8月1日から、ヘッドライトの検査が全車ロービーム計測に移行したからです。いまは、ロービームの光だけで合否が決まります。
・何がどう変わったのか
・車検が通らないときはどこに原因があるのか。
・車検までに何ができるのか。
順番に解説していきましょう!
目次
ヘッドライトには、ロービームとハイビームの2つの光があります。
①ロービーム(すれ違い用前照灯)
近くを広く照らす光です。対向車や前を走る車、歩行者の目に直接光が入らないよう、下向きに光を照射します。街中や夜間のすれ違い時に使います。
②ハイビーム(走行用前照灯) 遠くまで明るく照らす光です。
上向きに光を放つため、夜間の視界を遠くまで確保できますが、対向車や前方の車を眩しくさせてしまうため、周囲に車がいない暗い道で使います。
車検でヘッドライトを測るとき、原則はロービームです。かつては、そこで基準に届かなかった車のための決まりもありました。『ロービームで左右とも測って、その光が他の交通を妨げていないことが確認できた場合に限り、ハイビームに切り替えて測り直してよい』というものです。
ロービームでは明るさが足りなくても、ハイビームで基準を満たせば合格にできたわけです。国が出している案内によると、この移行はもともと2024年8月1日の予定でしたが、周知期間中に寄せられた意見を踏まえて延期されていました。その間、準備の整った地域から順に切り替えが進められていました。
そして2026年8月1日から、対象になる車すべてがロービームのみでの計測に移行しました。
そのため、前回は車検が通ったお車でも、今回も大丈夫とは言い切れません。
対象となるのは1998年(平成10年)9月1日以降に作られた車です。二輪車(バイク)とサイドカー付きの二輪車(バイク)、最高速度が35km/h未満の大型特殊自動車、最高速度20km/h未満の自動車、牽引される側の車は除かれます。普段お乗りの乗用車や軽自動車は、ほとんどがこの範囲に入るとお考えください。
検査には、ヘッドライトテスタという計測器を使います。車の前に置いて、光の強さと、その光が当たっている位置を測ります。国が出している案内によると、確かめているのはこの2つです。
・夜間に前方40mの距離にある交通上の障害物を確認できる性能があるか
・その光が、ほかの交通を妨げない向きになっているか
つまり明るさと向きの両方が基準を満たして、はじめてヘッドライトの検査を通ります。
ライトが点いていることと、基準を満たしていることは同じではありません。夜に走っていて不自由を感じないくらいの明るさだなと感じていても、実際に測ってみると足りないと判断されるお車があります。測り直しがなくなったいまは、その明るさのまま判定されます。
国土交通省と自動車技術総合機構、軽自動車検査協会が連名で出しているお知らせに、こう書かれています。
ロービーム計測で基準不適合となる自動車には、①レンズ面のくもり、②内部リフレクタの劣化、③前照灯ユニットと相性の悪いバルブに交換した等により、光度が不足した状態や配光が崩れた状態のまま受検しているものが多く見受けられます。
光が足りない、または光の当たり方がずれている。その原因として、3つが例に挙がっています。
「見た目の話になりがちなところ」ですが、検査で重要になってくるのは明るさのほうです。同じ電球が入っていても、濁ったレンズを通ると前へ届く光が減ります。
黄ばみの原因と落とし方は「ヘッドライトクリーニング|必要性」で詳しく扱っています(https://mykobac.jp/news/20211019-1079/)。
こちらは外から見ても分かりません。ヘッドライトの中には、電球の光を前へ跳ね返す鏡のような部分があります。ここが傷んでくると跳ね返す力が落ちるので、レンズはきれいなのに暗い、という状態になります。
当店でも、磨いたけれど明るさが変わらなかった、というご相談をいただくことがあります。そういうときは、内側を疑って見ています。
ヘッドライトは、もともと入っていた電球の光り方に合わせて作られています。内側の鏡の形も、その前提です。そこへ光の出方が違う電球を入れると、光が本来集まるべきところに集まらなくなります。
国の案内でも指摘されていますが、問題なのは『ライト本体とバルブ(電球)の相性が悪いこと』です。LEDに交換すること自体がダメなわけではなく、車種やライトとの相性によって結果が変わります。『車検対応』と書いてある製品でも、実際に車検の機械で測ってみるまでは合格できるか分かりません。
電球の種類ごとの違いは「ヘッドライト|夜間の運転に重要」で扱っています(https://mykobac.jp/news/20211015-1077/)。
なお、ここに挙げた3つがすべてではなく、あくまでも代表的な例になります。お車の状態によっては、別のところに原因があることもあります。
同じ「暗い」でも、対処方法はまったく違います。レンズの濁りなら、磨いて透明さを取り戻せることもあるでしょう。内側の傷みは外から手が届かないため、ヘッドライトごとの交換や、分解して直す専門業者への依頼になります。
電球が合っていない場合は、そのお車に合う電球を選び直すことで解決できます。濁りと電球の両方が原因になっているお車もあるので、どれかひとつに絞り込めるとは限りません。
国の案内でも、対策として『ライトのレンズ磨き・掃除』や『電球の交換』『ライト全体の交換(中古部品を含む)』などが紹介されています。ただし『これらをやれば絶対に合格できるとは限らない』とも書かれています。そのため、ご自身の車に最適な対策については、まず整備士に状態を診てもらうのが一番確実で近道です。
そう考えると、市販のクリーナーを買う前に、まずどこが原因かを見ておいたほうが早いかもしれません。磨いて済むのか、部品の手配が要るのかで、車検までに必要な日数も変わってきます。
明るさだけでなく、『光の向き(光軸)』も重要です。車をどこかにぶつけた覚えがなくても、日頃の運転による振動などで光の向きは少しずつズレていきます。国の案内にも『走行中の揺れや振動によって光の向きは自然とズレるもの』と明記されています。
例えば、上田から菅平や美ヶ原へ向かう山道を走ることもあれば、毎日の通勤路に荒れた舗装が混じっていることもあります。そうした道を走り続けるうちに、光の向きは少しずつ変わっていきます。
一度で分かるような変化ではないので、乗っている本人が気づくのは難しいところです。暗いと感じていた原因が、実は明るさではなく向きだった、というお車もあります。
夜、壁やシャッターの正面に車を停めて、ロービームを点けてみてください。
①左右で明るさが違わないか?
②レンズが白く濁っていないか?
この2つなら、機械がなくてもご自身で確かめられます。
もうひとつ、車内で確かめられるものがあります。ダッシュボードに、ヘッドライトの高さを変えるダイヤル『ヘッドライトレベライザー』が付いたお車をお乗りでしたら、そこも見てください。荷物や人を多く乗せたときに光の向きを下げるためのもので、戻し忘れたままになっていることがあります。
国が出している案内でも、光軸の調整はこのダイヤルを標準の位置に戻してから始めるように、と整備する側へ念が押されています。車検に出す前に、位置だけでも確かめておくと安心です。
Q1. 黄ばんでいたら、絶対車検には通りませんか?
A1. 絶対に通らないとは限りません。検査で見ているのは黄ばみそのものではなく、基準を満たす明るさと向きが出ているかどうかです。黄ばんでいても通るお車もあれば、見た目はきれいでも内側が傷んでいて明るさが足りないお車もあります。
Q2. LEDに替えていますが、戻したほうがいいですか?
A2.LEDに交換したこと自体がダメなわけではありません。ライト本体との相性が良ければ、そのまま車検に通ることもあります。 ただし、ヘッドライト検査では明るさだけでなく「光の色(白さや黄色み)」なども細かくチェックされます。同じLED製品を使っていても、車種によって検査結果が変わるため、元の電球に戻すかどうかは実際に光を測ってみてから判断するのが一番確実です。
Q3. 車検の当日に指摘されたら、その日のうちに直せますか?
A3. 不合格になった原因によります。 レンズの表面を磨く程度の作業であれば、当日のうちにすぐ対応できる場合がほとんどです。しかし、ライト本体(ユニット)ごとの交換が必要な場合は、部品の取り寄せで後日のお渡し(日数がかかる)になる可能性があります。
2026年8月からは「ロービームの計測結果」だけで合否が決まるため、当日に突然「整備やパーツ交換が必要」と判明するケースが増えると予想されます。お車の状態が心配な方は、車検当日よりも前に一度点検を受けておくと安心です。
Q4. 市販のクリーナーで自分で磨いてもいいですか?
A4. 表面の汚れや軽い黄ばみであれば、それで改善することもあります。磨いても変わらないときは、原因が内側にあるか、電球が合っていない可能性が出てきます。何度も磨き直す前に、一度ご相談ください。
車検のお見積もりのときには、ヘッドライトの状態もしっかりチェックしています。
「ライトが黄ばんできた」「最近なんだか暗い気がする」
そう感じたことはありませんか? その原因が、レンズ表面の汚れなのか、内側の傷みなのか、電球の相性や光の向きによるものなのかは、外から眺めるだけではなかなか分かりません。
もし車検当日に初めて不合格(要整備)だと分かると、その場ですぐ直せるのか、部品取り寄せで日数がかかるのかで焦ってしまうこともあります。事前に状態が分かっていれば、車検までにどう対策するかをじっくり決められるので安心です。
車検のコバック上田材木町店は指定工場ですので、ヘッドライトテスタで実際に測ったうえで、磨き、光の向きの調整、電球やヘッドライトの交換まで承っています。
車検はまだ先だけれど暗いのが気になる、という方は、車検の無料見積もりをご利用ください。お見積もりのときに、お車を見ながら状態もお伝えします。「最近ちょっと暗い気がする」というご質問だけでも構いません。
車検のコバック上田材木町店は、上田市・東御市・小諸市で車検を承っています。ご予約・お見積もりは、お電話またはWebのフォームからお気軽にどうぞ。
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