車検のコバック

上田市・東御市・小諸市

軽自動車の安全装備は車検で点検される?自動ブレーキが効かなくなる前に

2026/09/17

コバックニュース

車を買う際、営業担当者から「最新の自動ブレーキが付いています」と勧められた経験はないでしょうか。

その後数年が経ち、一度も作動していないのは安心な証拠ですが、本当に正しく機能するのか確かめる術はありません。もちろん、壁に向かって試すわけにもいきません。

「車検に出せば確認してもらえるだろう」と考えがちですが、実は車検ですべての先進安全装備をテストしているわけではないのです。

では、車検ではどこまで確認され、どこからドライバー自身が気を配る必要があるのでしょうか。

今回は軽自動車を例に、2024年から開始された「OBD検査」と、従来から存在する「OBD点検」の違いを交えて解説します。

車検で見ているのは、どこまで?

車検において、自動ブレーキを実際に作動させて効き具合を試す検査は実施されません。ただし、車検場(検査ライン)での測定項目や、同時に実施する法定24か月点検、そして車載コンピューターの故障記録の読み取りを通じて、安全装備の状態を確認しています。

検査ラインで測っているもの

車検(継続検査)は、車両が国の定める保安基準に適合しているかを確認する制度です。ブレーキに関してはテスターに車両を乗せ、車輪ごとの制動力を測定します。検査ラインでは他にも、ヘッドライトの光軸や光度、排出ガス、前輪の横滑り量、下回りの緩みやオイル漏れ、各種灯火類、警音器などを順に点検します。


ここで測定するのは、あくまで「運転者がペダルを踏んだ際の制動力」であり、ペダル操作なしで自動停止するかどうかは検査項目に含まれません。衝突被害軽減ブレーキは、カメラやレーダーが前方の車両や障害物を検知して初めて作動するシステムだからです。


ただし、自動ブレーキが作動した際に車を停止させるのは物理的なブレーキそのものです。ブレーキパッドが摩耗していれば、制動距離が延びてしまうため、通常のブレーキ機能が安全装備の確実な動作に直結しています。

車検と一緒に受ける24か月点検

コバックの車検では、法定24か月点検を同時に実施します。整備士が法定項目に沿って点検を行い、メーター内の警告灯が点灯したままになっていないかどうかも確認します。また、カメラ前方のフロントガラスや、センサー周辺の汚れもあわせて確認対象となります。
なお、警告灯が点灯状態のままでは、車検に不合格となる場合があります。


普段運転していて気になる箇所がある場合、事前にお知らせいただかないと気づけないこともあります。「カメラのまわりも念入りに見てほしい」と一言お伝えいただければ、より重点的な確認が可能です。

OBD点検とOBD検査は、何が違う?

どちらもコンピューターの記録を読み出す点では共通していますが、対象車両と結果の扱いが異なります。

OBD点検は2021年10月以降、1年ごとの法定点検項目としてほぼ全車両を対象に実施されています。一方、2024年10月に開始されたOBD検査は、特定の型式の車両のみが車検時に受け、保安基準に関わる故障コードが検出されると車検不合格となります。


そもそもOBD(車載式故障診断装置)とは、車両のコンピューターに備わった自己診断機能のことです。異常を感知すると故障コードとして記録され、専用の機器(スキャンツール)を接続してその情報を読み出します。

点検は、制度上ほぼすべての車が対象

OBD点検は、大型特殊自動車や被牽引車などを除くほぼすべての車両が対象となります。スキャンツールによる記録の読み出しに加え、警告灯が点灯していないかの目視確認も行われます。点検で故障記録が確認されても直ちに車検不合格となるわけではありませんが、内容によっては適切な整備が必要です。

検査を受けるのは対象の型式だけ

OBD検査は国土交通省が2024年(令和6年)10月より開始した制度で、国産車の場合は2021年(令和3年)10月1日以降の新型車が対象です。国が認定したスキャンツールを使用し、保安基準に関わる特定の故障コードを読み取って自動で合否を判定します。対象となる装置は自動ブレーキ、ABS、横滑り防止装置、排出ガス関係などで、一つでも特定の故障コードが検出されると、修理しない限り車検に合格できません。
つまり、新しい軽自動車にお乗りの方は「検査と点検の両方」を、それ以外の方は「点検」を受けていることになります。「古い車だから記録は確認されない」ということはありません。

自分の車が対象かどうかの調べ方-軽自動車の場合

軽自動車は2024年1月より電子車検証へ移行しているため、券面ではなくICチップの読み取りによって確認します。ICデータ内に「OBD検査対象」という記載があれば、その車両は対象です。ただし、対象型式であっても新車のうちは実施猶予期間が設けられています。

ご自身の車が対象かどうか確認したい場合は、当店に車検証をお持ちいただければお調べいたします。

汚れや雪は、故障として記録されない

コンピューターに記録されるのは、車両システムが「異常」として感知できた事象のみです。そのため、センサーが物理的に遮られて前方を認識できなくなるトラブルは、故障として記録されない場合があります。


たとえば、カメラ前方のフロントガラスが汚れている場合や、バンパーのセンサー表面に雪が付着している場合、部品そのものが破損しているわけではないため記録には残りません。しかし、その状態では安全装備が前方を正しく認識できていないことになります。
カメラはフロントガラス上部のルームミラー裏側付近に、レーダーやソナーはフロントグリルやバンパー内部に設置されています。とくにレーダーやソナーは、車種を問わず地面に近い高さに取り付けられています。


上田市の冬の朝、フロントガラスの霜を取り除いてから出発する方は多いですが、グリルやバンパー下部は見落とされがちです。この部分に雪や氷が張り付くと、レーダーが前方を検知できなくなる恐れがあります。また、融雪剤を含んだ雪解け水の水しぶきも、同じ高さにあるセンサーに悪影響を及ぼします。

 

気づく手がかりは、メーターの表示

コンピューターの検査に表れない不調に気づくための最も確実な手がかりは、メーターパネルの表示です。多くの車両では、カメラやセンサーが視界不良に陥ると、車のアイコンに波線が重なったマークが点灯したり、「支援機能を使用できません」といった警告メッセージが表示されたりします。
表示が出る条件や消えるタイミングは車種によって異なりますが、汚れや雪の付着が原因であれば、それらを取り除いてしばらく走行すると表示が消えるケースがほとんどです。もし汚れを取り除いても警告表示が消えない場合は、システム自体に異常が起きており、コンピューターに記録される種類の故障が発生している可能性があります。

修理やガラス交換のあとの「エーミング」

メーターに警告が表示されていなくても、カメラやレーダーの向きが微妙にずれていることがあります。このずれが生じる主な原因は、バンパーの鈑金修理やフロントガラスの交換です。
センサーの角度がわずかにずれただけでも、遠くの車両や障害物を認識する位置は大きく変わってしまいます。このセンサーのずれを正確に調整する作業を「エーミング(照準合わせ)」と呼びます。国土交通省は2020年4月にこれを「電子制御装置整備」として制度化しており、現在この作業を行うには専用の設備と国の認証が必要です。


もし過去にバンパーをこすって修理をした際、センサーの向きまで調整したかどうかが定かでない場合は、次回の車検時にその旨をお伝えください。これから修理に出す際も、エーミング作業が含まれているかを事前に確認しておくと安心です。ご不明な点があれば、当店へも遠慮なくお尋ねください。
飛び石による傷も同様の注意が必要です。カメラの視野範囲にフロントガラスのひび割れがあると、前方の状況を正しく読み取れなくなります。運転席からの視界に影響がない位置の傷であっても、安全装備の観点からガラス交換をおすすめする場合があります。

よくあるご質問

Q1.自分の軽に自動ブレーキが付いているか分かりません

A1.車両の取扱説明書にある安全装備の項目をご確認いただくのが最も確実です。

自動ブレーキの有無は年式だけで判断できません。国産の新型車への装着が義務化されたのは2021年11月以降であり、それ以前から製造されている継続生産車や、軽トラック・軽バンなどの商用車は義務化の時期がさらに後になります。
同年代の車であっても車種やグレードによって装備状況は異なります。

具体的な安全装置の種類については、別記事「年々進化していく車の安全装備・安全装置!どんなものがあるの?」をご覧ください。

ブログ:https://mykobac.jp/news/20250324-1243/

Q2. サポカーなら、ぶつからずに済む?

A2.いいえ、必ずしもぶつからないわけではありません。

サポカー(セーフティ・サポートカー)とは衝突被害軽減ブレーキを搭載した車両の呼称ですが、この装置の目的はあくまで「被害の軽減」です。
走行速度が高すぎたり低すぎたりすると作動しない場合があるほか、逆光、濃霧、大雪などの悪天候下では正常に機能するための条件が厳しくなります。作動条件は車種ごとに取扱説明書に記載されています。安全装備に頼りすぎないためのポイントは、「自動ブレーキ過信は危険!本当は重要なタイヤとブレーキの話」にて解説しています。

ブログ:https://mykobac.jp/news/20250724-1251/

Q3.車検証に「OBD検査対象」の記載が見当たりません

A3.軽自動車は2024年1月より電子車検証に移行しているため、カードサイズの車検証券面には直接記載されていません。

内蔵されているICチップのデータを読み取ることで確認できます。ご自身での確認が難しい場合は、当店にお持ちいただければお調べいたします。

冬に入る前に、一度見ておきませんか?

自動ブレーキが確実に作動するかどうかを、日常的に試すことはできません。私たちが確認できるのは、センサーが正しく前方を認識できる状態に保たれているかどうかまでです。しかし、その確認は次に車に乗る際、すぐに実践できます。メーターパネルに警告表示が出ていないか、そしてカメラやセンサーの周辺が汚れていないか、この二点をご確認ください。


車検のコバック上田材木町店は、上田市・東御市・小諸市エリアの車検を承っております。ご予約や無料お見積もりは、お電話またはWebフォームからお気軽にお問い合わせください!
【車検予約フォームはこちら▶】

【車検見積もりフォームはこちら▶

一覧に戻る

新着投稿記事

過去の記事を読む

各種カーサービス

コバックは車検が安い