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上田市・佐久市

車両火災って何?日頃の予防方法・対処方法について

2023/02/28

コバックニュース

昨今増えている『車両火災』。
ニュース・渋滞情報でも耳にしたことがあると思います。
総務省消防庁によると、2021年(令和3年)の車両火災件数は3,512 件でした。

ー総務省消防庁よりー
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/statistics/items/221028-boujyo-1.pdf

 

「自動車も色々と進化しているけれど、なぜ火災が増えているの?」
と疑問に感じる方もおられるのではないでしょうか?
今回は車両火災の原因・対策をご紹介いたします!

車両火災ってなんで起きるの?

車両火災の原因はいくつかありますが、その中でも最も多いのは『排気系統』。
エンジンの空ぶかし、燃料漏れによる可燃物への引火などが挙げられます。


この他には
・漏電、バッテリーショート
・タバコ(ポイ捨て含む)
・日光が当たる場所にペットボトル炭酸飲料を置きっぱなしにする
・スプレー缶、ライターなどの車内放置
などなど。


ここに併せて、走行距離が50,000 km以上の車両は特に火災が起こりやすくなっています。

火災が起こるタイミング

上記で挙げたものを起因に起こりやすい車両火災ですが、走行中に突然車体から煙が上がって火災発生となることが多いようです。


例えばエンジンの空ぶかし。
これはエンジンをかけて直ぐにアクセルを踏むと「ウォーン」というエンジン回転の音が響きます。
カーレースでスタート前によく鳴り響いている、みんな大好きマリオカートのスタート直前でやるアレです!
これを「空ぶかし」と呼びます。
普通乗用車でまだエンジンが温まっていないうちに何度もやってしまうと、エンジン内のあらゆる部品が擦れ合い、摩擦による焼きつきなどで火災が起こりやすくなります。

 

走行中は排気系統・エンジン内部・バッテリー機器など、車を動かす為のあらゆる機能が稼働し、熱を持っている状態です。
そこに起因となるものと可燃性のあるものが合致してしまうと火災に繋がってしまうのです。

車内放置で危険なもの

かなり高温になる車内、特にダッシュボードに置いておくと非常に危険なものがあるのですが、皆さん何か分かりますか?

 

・消毒用アルコールスプレー
密閉された高温下で消毒用アルコールを放置すると、可燃性の気体が発生し、容器が破裂したり発火して火災が起きてしまいます。

 

・スプレー缶、ライター
制汗剤や日焼け止め、防虫スプレーなども高温下では容器が破裂したり発火して火災が起きてしまいます。

 

・ペットボトル飲料
ペットボトルに日光が当たると虫眼鏡のように光を集め、シートに引火(『収れん火災』と言います)させてしまうこともあります。
炭酸飲料は破裂してしまう可能性があります。

 

・スマホ・タブレット・PC
機器の故障だけでなく、内蔵されているリチウムイオン電池(バッテリー)が発火する恐れがあります。

 

・プラスチック製品
高温で溶けてしまったり、発火の恐れがあります。

 

この他、鏡・眼鏡や吸盤なども『収れん火災』が起きやすいのでダッシュボードには置かないようにしましょう!


こちらのブログもぜひチェックしてね!
【火災に発展?!この時期に車内に放置すると危険なもの】
https://mykobac.jp/news/20220729-1122/

整備不良も車両火災の引き金になる?

実は整備不良によるものも少なくないのです。


みなさん車検以外の点検はどのくらい受けていますか?
車検後6ヶ月点検、法定12ヶ月点検、日頃のメンテナンス・・・
この点検を受けているか、メンテナンスをしているかどうかでも違ってきます。
「車検は受けてるし大丈夫でしょ」「お金がかかるから」と油断していませんか?

 

特に走行距離数も多く、年式が古くなってきたお車は劣化・寿命で交換が必要な部品も多くなります。
バッテリーや電気系統のショート、オイル漏れ、エンジンの不具合など、精密機器の多い車は定期的にプロの目でしっかり見てもらうことで、火災の原因となる危険箇所を事前にチェック・早期発見することができます。

車両火災を予防するには何をしたらいい?

一番は定期的にしっかり愛車メンテナンスをすることです!
特に法定12ヶ月点検はドライバーさんの義務となってはいますが、受けなくても罰則がありません。
「罰則ないんでしょ?じゃ受けなくていいよ」
と言う方も多くおられます。

 

◆車検と12ヶ月点検では目的が違う◆
車検の目的は「保安基準に適合しているかを検査すること」。
そのため、例えばエンジンの中にエンジンオイルが全く入っていなくとも、保安基準に問題がなく、検査中にエンジントラブルがなければ車検は通ります。

ただそのまま走行を続ければ、エンジンが焼き付いて走行不能になるのは時間の問題ですよね?
そういった部分を見るのが法定点検の役割です。
法定点検の目的は「車が故障なく快適に走れる状態にあるかどうかを確認する」なのです。
その為、故障から車両火災に繋がりかねない不具合を見つける・しっかり直すと言う面でも法定12ヶ月点検はとても大切な点検になります。

自分でできる予防策について

点検・メンテナンス以外では、先ほどご案内した『車内放置で危険なもの』での注意が必要となります。
車内に必要のないもの、『収れん火災』が起こりやすいもの、高温化で破裂する可能性があるものは持ち込まないようにしましょう。
また、カーナビ・ETC・ドラレコなどの機器取り付けも専門業者に依頼することをおすすめします。
万が一、配線に不備があるとショートからの火災発生原因となってしまいます。

もし、万が一車両火災に遭遇してしまったら?

高速道路やトンネル内で遭遇してしまった場合には、ラジオや掲示板の内容をチェックし・避難指示に従って行動してください。
命を守る行動を取ることを優先しましょう!

 

◆高速道路での避難方法
緊急事態であることを後続車に知らせる為に、まずはハザードランプをつけてゆっくりと路肩に停車させてください。
その後周囲の安全を確認し、エンジンを止めて鍵はそのままにして、高速道路のガードレールの外側や安全な場所へ避難し、車の中に残らないようにしましょう。
また、車の周りをむやみに歩き回ったりしないようにしてください。

 

緊急時の連絡先を予め用意しておくこともオススメします。
こちらのブログも参考にどうぞ!
【高速道路でよくある車のトラブル|対応と注意点】
https://mykobac.jp/news/20221129-1138/

自分の車に異変を感じたらどうする?

JAFより
ー万が一、車両火災が発生したらー
「走行中であればハザードランプを点滅させて後続車に対し、緊急事態が発生したことを伝えます。次に、路肩側に停止して携帯電話などで119番に通報するとともに、自らが危険にさらされない範囲で初期消火に努めます。火の勢いにもよりますが上着などで炎を覆って鎮火させるか、ペットボトルの飲料水なども初期消火に役立つ可能性があることを覚えておきましょう。」

 

もしもガソリンが漏れていると爆発の恐れもあるので、決して無理して消火しようとはぜずにその場をすぐに離れるようにしてください。

まとめ

車両火災は、ドライバー・同乗者の安全に深刻な影響を与えるだけでなく、周囲の建物や他車両にも被害をもたらす可能性があります。
そのため、定期的にしっかり愛車メンテナンスをし、早期の発見や適切な対応が重要となります。
そこでぜひ法定12ヶ月点検をオススメします!
もちろん、コバック上田材木町店・佐久平店でも6ヶ月点検・法定12ヶ月点検・その他各種メンテナンスを承っております!

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