上田市・佐久市
2024/11/12
コバックニュース
「愛車の車高を低くしたい!」というオーナー様は多くいらっしゃるかと思います。
車のサスペンションの調整や変更によって重心を低くし、空気抵抗を抑えることで安定した高速走行が出来たりカーブをスムーズに曲がれるなど運転面でのメリットがあります。
また見た目もスマートな印象を与えるため人気のカスタマイズとなっていますが、この車の車高は基準を満たしていないと車検に通らない可能性があるのです!
今回は車高の基準と注意していただきたいポイントを紹介します。
車体の最も低い部分から地面までの垂直距離のことを、車の専門用語で「最低地上高」と呼びます。
一般的には「車高」と呼ばれることが多いため、ここでは車高を使います。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第163条により、車高の基準は【普通自動車・軽自動車ともに9cm以上】と定められています。
車が凹凸や段差のある道を走行する際、車体の底にある部品が傷つかないようにする最低値のことを差しますが、具体的には車のどの部分を見ればよいのでしょうか?
車高は「車の前輪と後輪の中心軸の間で、その車の最も低い部分」を計測します。
車検のときは検査員が目視でその位置を確認し、測定ゲージなどを使用して測ります。
基本的に車体の一番低い部分にはマフラーやオイルパン、サスペンションメンバーがありますが、車のカスタムの方法によりその位置が異なってくるため、実際の車検では一番低い部分を探しながら測定します。
■1cm未満は切り捨てる
車高は巻き尺等を使って計測しますが、注意したいのが『測定値で1cm未満は切り捨て』という点です。
測定時9.3cmや8.9cmなどの端数が出た場合は1cm未満は切り捨て、9.2cm→9cm、8.9cmの場合は8cmとなります。
事前にご自身で測定したときは9cm丁度であっても、車検時の測定で8.9cmと判定された場合は端数を切り捨てて8cm=不合格となります。
四捨五入と勘違いしてしまう方もおられますが、必ず「1cm未満は切り捨て」と覚えましょう!
■ランプの高さにも規定あり
車検時は車体だけでなくフォグランプやウィンカーランプの最低地上高も見られ、以下のように規定されています。
〈2006年以降製造車の保安基準〉
ブレーキランプ・ウィンカーランプ・テールランプ→下縁の高さが地上から35cm以上
フォグランプ・リフレクター→下縁の高さが地上から25cm以上
ランプは標準装備の場合は出荷時にメーカーで検査が行われるため車検には問題ありませんが、もしここもカスタム・後付けをしている場合は基準を下回っていないか確認しましょう。
いざ車を車検に出したら高さが基準を満たしておらず不合格…とならないように、ご自身で車高を低く調整されている方は車検前にセルフチェックをしてみましょう!
ご自身で車高を測る際のポイントを紹介します。
①測定する車は空車状態に!
車に人や荷物を乗せたままでは重さで車体が低くなるため、正しく車高を測定することが出来ません。
燃料、潤滑油・冷却水など走行に必要な装備以外は車から降ろしましょう。
②車のタイヤの空気圧を規定値にする
車高計測時、タイヤの空気圧にも規定値があります。
規定値は車種やタイヤサイズによって異なるため、運転席のドアの内側や給油口のフタの裏側などにあるシールを確認しましょう。
ちなみに車検前にタイヤの空気圧を規定より上げて車高を高くしても車検時は既定の空気圧に戻されるので意味はありません。
タイヤのバーストや正常な走行が出来なくなる原因になりかねないため絶対にやめましょう。
③計測は舗装された平面で
段差や凹凸がある場所、坂道などでは車高を正しく計測できない可能性が高くなります。
舗装された平らな場所で、車が地面と水平になるようにして測定しましょう。
大きな車は車高の基準が変わるため、国産車だとアルファードやヴェルファイアなどのミニバンの車種が該当します。
【ホイールベース】
・300cm以上の場合→車高10cm以上
・350cm以上の場合→車高11cm以上
【タイヤの中心から外側にはみ出たオーバーハングの長さ】
・73cm以上の場合→車高10cm以上
・82cm以上の場合→車高11cm以上
大きな車にお乗りの方で車高を下げるカスタムをしたい場合は、車の大きさに応じた車高を調べておきましょう!
車検は車の荷物を降ろしてから受けることをおすすめしますが、全てのものを降ろすのは手間もかかりますし大変ですよね。
車高が変わってしまうほど重いものでなく、一般的に以下の荷物程度であれば車に積んでいても問題はないと考えられています。
【例】※リストは絶対的な基準ではないため、利用する店舗にてご確認ください。
電源アダプター類
ドリンクホルダー
スマートフォンホルダー
箱ティッシュ
灰皿
基本的に検査に影響を与えない小さなものは車に積んだままでも問題ありません。
またチャイルドシートも車検の結果には関係しないため、取り外しが大変であれば装着したまま車検に出しても大丈夫です。
しかし車検と一緒に車内の清掃サービスがある場合はチャイルドシートで隠れた部分は清掃してもらえないことが多いですし、検査の際に汚れてしまう可能性も0ではないため基本的には外しておいた方が無難と言えます。
車高の規定値は9㎝が原則ですが、車のパーツには車高に含まれない箇所があります。
■エアロパーツ
走行時の安定感を高めたり、見た目を良くするために装着されるエアロパーツは車高に含まれず地上から5cm以上の高さにあれば車検に合格する上で問題ありません。
これはフォグランプ・ウィンカー等の灯火類が埋め込まれて一体化していないことや、樹脂製であることなどが条件になります。
■その他車高に含まれない箇所の例
・タイヤと連動して上下する部品の下端の部分
・足回り等に設置されるサスペンション部分
・自由度の高いゴム製部品
マッドガード等の足回りの部品は、走行中のホコリや水分の侵入を防ぐ役割も果たしてくれることから車体の保安上有益と認められており、車高が5cmでも問題ないとされています。
したがって上述した足回りの部品を除いた最低の高さを測って地上から9cm以上であれば、車検合格の条件を満たすということになります。
車高を低くしたい方は、基準を満たすエアロパーツやアンダーカバーで調節するとよいでしょう!
せっかく車高を下げるカスタムをしても、車検の基準を満たせず不合格になってしまっては意味が無くなってしまいます。
「車検に通る範囲に戻すための整備でさらに多額の費用がかかってしまった!」なんてことになったらショックですよね。
お車のカスタマイズをしたい場合は、保安基準に詳しいプロに相談しながら進めましょう!
もちろん車検のコバックでもお車に関するご相談を承っております!
車高に関わる部分に限らず、いつでもご相談ください♪
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