上田市・佐久市
2024/09/27
コバックニュース
車を所有し、公道を走る為には必ず『車検』を通さなくてはなりませんが、近頃うっかり車検切れになってしまったというケースが増えているようです。
「車検切れててもバレないでしょ・・・」
と、そのまま使用して公道を走行する行為は法令違反です!
「うっかりしていて」「忙しくて」という理由は通用しません。
車検切れはどうやってわかるのか?
また、切れてしまった車検を再度通すにはどうしたら良いのか?
この辺りをチェックしていきましょう!
・病院の搬送車の車検が切れている事に気づかず、19日間運転していた。
・市で所有している公用車を車検切れの状態で約1ヶ月間使用していた。
・公用車の給油の際にガソリンスタンドスタッフから車検切れであることを指摘され気付いた。
・車検切れ自家用車に乗り続けていた教員を教育委員会が懲戒処分に。
・車検切れの公用車を運転していた市の職員を書類送検。
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・・・などなど。
立て続けにニュースになっていたので把握している方も多いと思います。
ここで挙げたもの以外にもとにかく多くて筆者もびっくりです(*_*)
中でも特に多かったのが、行政で管理している公用車の車検切れです。
自分の愛車は管理できていても、会社や行政で管理しているものだと誰がどのように把握しているのか不透明で忘れられがちになるのかも知れません。
車検が切れてしまった事そのものに対しては罰則はありません。
問題なのは車検切れの状態で使用・公道を走ってしまうという事です。
これは自家用車・公用車関係なく、法令違反で罰せられます。
【道路運送車両法第58条の違反(無車検運転)】
◼︎違反点数 6点
◼︎6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金
◼︎『免許停止』処分
車検切れの場合、自賠責保険の有効期限も切れている事が多く【無保険車運行】となってしまいこちらも罰せられます。
【無保険車運行】
◼︎違反点数 6点
◼︎12ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金
車検切れ・自賠責保険に関してはこちらのブログも参考にどうぞ!
先程のニュース事例の中にもあったように「ガソリンスタンドスタッフから指摘を受けた」ことにより発覚したパターンですが、スタッフさんはどこで気付いたのでしょうか。
これは恐らく車検ステッカーで発覚したと思われます。
では、『車検切れが分かるパターン』を見ていきましょう。
車検ステッカーには両面に数字が記載されており、車内から見える側には車検の有効期限がドライバーさんもすぐに把握できるようになっています。
2023年7月からステッカー貼り付け位置が変更となり、運転席側フロントガラスの上になりました。
これは「無車検運行防止対策」、そう「車検切れを防ぐ」事が目的だからなんです。
よりドライバーさんの目につきやすい位置で、車検期限を意識してもらえるようになっているんですね。
車検ステッカーの車外から見える側の数字も車検期限の年月が記載されているので、特に車のプロであるディーラー・車検専門店・ガソリンスタンド・カー用品店はもちろんのこと、パトロール中の警察官にも切れているかどうかすぐにわかってしまいます。
国土交通省管理の『自動車ナンバー自動読取装置』というものがあります。
通称『Nシステム』と呼ばれるこちらのシステムは、全国の主要道路・高速道路・自治体施設周辺など様々な場所に設置されており、車検切れ摘発に大きな力を発揮しています。
形状はみなさんもご存知のオービスに似ていますが、目的が異なります。
【オービスとNシステムの違い】
◼︎オービス
スピード違反の取り締まりが目的なので、速度超過のスピード違反車両のナンバーと運転者のみ撮影します。
通過前に設置告知の看板が設置されています。
◼︎Nシステム
ナンバーを読み取り、自動で車検データと照合して車検切れをチェックします。
実は犯罪捜査目的として開発されたので、ナンバーだけでなくドライバー・助手席同乗者・車種の特徴・通過時刻なども詳細に記録され、データベースと照合します。
2018年には更に高性能で移動可能な『可搬式Nシステム』が導入され、ますます緻密な捜査・摘発が可能となっています。
切れている事に気付いたら絶対に使用・走行せず、早急に車検手配の準備をしましょう。
再度車検を取得する為に、車検業者に連絡して車検切れである事を伝えてください。
車検切れの車は車検工場まで走行させて持っていく事はできません。
ではどうすべきなのか?
◼︎車検切れの車で公道を運転するには「仮ナンバー」を取得
正式名称は「臨時運行許可番号標」と言います。
車検証の期限が切れてしまい、継続して検査を行う為に公道を走行する場合に、制限を設けた中で仮のナンバーとして発行できます。
ナンバープレートの記号・数字に斜めに赤く線が入ったナンバーとなり、その為『赤ナンバー』とも呼ばれています。
仮ナンバー(赤ナンバー)の申請場所は、お住まいの地区の区役所になります。
必要なものは
・本人確認書類(運転免許証、個人番号カード、在留カード等)
・自賠責保険証原本
・車検証
・手数料
になります。
申請日は原則、自動車を走行させる当日となり、有効期間は運行の目的が達成できる最短日数となります。
上田市の仮ナンバー取得方法詳細はこちらから
佐久市の仮ナンバー取得方法詳細はこちらから
⚠️自賠責保険切れにも注意!
自賠責保険も切れている場合は先に自賠責保険への加入手続きが必要となります。
必ず自賠責の有効期限もチェックしてくださいね。
◼︎積載車・レッカーでの移送
積載車を手配する場合も、事情を説明して運んでもらえるか確認してください。
車体の前輪を吊り上げて運搬する場合、後輪は地面に接地しているので公道を走行しているのと同じとみなされ、お断りされる場合もあります。
積載搬送であれば運搬は可能ですし、仮ナンバーが付いていれば吊り上げ搬送(レッカー)でも運搬はしてもらえるようです。
こちらに関しては車検業者の方で手配してくれる場合もありますので、要確認と、別途搬送代が必要になるという事も念頭に置いておきましょう。
車検を切らしてしまうと、仮ナンバー申請や搬送利用などの余計な出費がかさんでしまう事にもなります。
【車検切れ防止ポイント】
・日頃から愛車のチェック、メンテナンスをする
・車検の予定をスケジュール(アプリなど)に入れておく
・車検の案内メールやDMが届いたら直ぐに予約を入れる
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企業向けの車両管理システムなどもあるので、活用してみるのもいいですね。
人ごととは思わずに、今一度ご自身の愛車や職場の車をチェックし、安心・安全なカーライフを過ごしましょう!
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