車検のコバック

上田市・佐久市

『車検に通らない!?』バケットシート(レカロシート)と車検の関係

2024/07/26

コバックニュース

スポーツカーなどによく使用されるバケットシート
中でも有名なのはレカロ社のもので『レカロシート』と言う方がしっくりくる方も多いでしょう。
レカロWEBサイト▼
https://www.recaro-automotive.com/jp/

『RECARO』の文字がよく目立つので、見た事がある方も多いバケットシートですよね。

 

他にもブリッド、スパルコなどのメーカーがあり、レカロ含めこれらは『社外シート』と呼ばれています。
このバケットシートですが、実は
車検に通すためには条件があるのです。

バケットシートとは?

通常のシートよりも身体全体を包むような形でホールド力があり、主にレーシングカーなどに使用されているシートになります。


【『バケット』とは?〜Wikipediaより〜】
「バケットシートとは、「バケツ形の座席」という意味で、左右の「へり」を高め、尻や肩を深く包むことで体の固定機能を高めた形状のものを指す。
座面が平面で構成されるベンチシートと対比される用語である。」

 

形や座り心地で近しいものとして、ゲーミングチェアがあります。
そしてバケットシートは大きく分けて

・フルバケットシート(通称フルバケ)

セミバケットシート(通称セミバケ)の2タイプがあります。

フルバケットシート

前述したように、通常のシートよりもドライバーの身体を全体的に包み込む形で背もたれと座面が一体化しており、シートの左右についている『ヘリ』も高めになっているホールド力があるシートです。
主にサーキット走行用にレーシングカーなどに使用され、高速運転での運転操作の精度を高めてくれます。

 

こうした構造からフルバケにはリクライニング機能はついておらず、乗り降りはしづらいシートになります。

セミバケットシート

フルバケよりも左右の「ヘリ」の高さは低めで、クッション性がある分、ホールド力やサポート感は控えめになります。
とは言え、通常のシートよりもはるかにホールド感を感じられるので安定感と運転のしやすさは抜群です。
また、リクライニング機能がついており、乗り降りもしやすいので一般的なスポーツタイプの車やこだわりのある方に人気なシートです。

車検時には強度証明書が必要?

このバケットシートですが、実は車検に通らない可能性もあります。
車検に通るか通らないかのポイントは、保安基準に適合した安全性を確保しているかどうか?です。
特にフルバケットシートの場合には、後部座席からの降車問題・リクライニング機能がない・車両の構造変更などから厳しくチェックされ、安全性が認められなければ車検に通す事ができません。

 

この事に関して「え?知らなかったんだけど!」「昔はレカロ車検通ったのになんで?」となる方もおられるので、使用されている方も多いレカロ社での車検時の注意点をご説明していきましょう。

保安基準適合試験成績書(強度証明書類)

レカロシート装着の場合、シートとシートレールが適合していないと車検には通らないのですが、この際に確認として必要になるのが『保安基準適合試験成績書(強度証明書類)』になります。
こちらはオーナーさん自身での申請が必要であり、申請時にはシート・レールそれぞれの保証書・製造番号と車両情報(車検証)が必要となります。
シートとシートレールそれぞれでメーカーが異なったり、正規品でない場合には車検NGとなります。

 

車検資料申請方法に関してレカロより▼
https://bfmatch.recjp.com/list.php?b_id=1

 

また、申請した書類はオーナーさんの元ではなく、車検を受けるディーラー・車検工場へ送られますのでご注意ください。

いつから必要になった?

実はH29年7月に道路交通法の一部改定により、バケットシート装着の場合の保安基準が厳しくなりました。

しかし、特に販売店から告知される訳でもないので「知らなかった!」という方もおられるようです。

その為、H29年7月以前は特に何事もなく車検を通せたのに、改定後にその事を知らず通せなくなっていて「え?なんで?」と慌てたという声もあります。

強度証明書以外にはどんな基準がある?

◼︎シートの背面が剥き出しになっていないか?
剥き出しの場合はシートバックプロテクターを装着しましょう。

 

◼︎運転席or助手席いずれかのシートがリクライニングするようになっているかどうか?
2ドア、3ドア車の場合は後部座席から直ぐに車外へ出られるようにする必要があります。
フルバケの場合にはリクライニングしないので、後部座席を取り払い構造変更申請する必要があります。

 

◼︎3点シートベルトが使用されているか?
サーキットでは4点シートベルトがメジャーですが、一般道では後退する際に後方の確認が必要になります。
そのため上半身を簡単に動かせる3点シートベルトの着用が義務付けられています。

 

元々が2シーターもしくは構造変更手続き済みの場合、シートバックプロテクター装着の必要がなかったりと構造や条件によっても変わってきます。
「これってどうなんだろう?」と疑問に感じる場合には、事前に車検専門店などの整備士さんに相談・チェックしてもらう事をおすすめします!

保安基準を守って安心・安全なカーライフを!

走行中の車が別の車や障害物などに衝突すると何トン分かに相当する重力がかかるため、シートの強度や安全性に問題があれば当然、死傷する可能性が高まります。
厳しいと思ってしまいがちなバケットシートの保安基準も全て、乗員の命を守るためにあることを念頭に置いておいてくださいね。

 

バケットシートはルールに従って装着したものであれば問題なく車検に通ります。
車に装着する段階で、車検に通るかどうかを専門家に確認してもらうのが一番いい方法です。
バケットシートを装着されているお車で、「車検に合格するか不安…」と感じた方も、お気軽にコバックにお問い合わせください!


安心安全なカーライフのために、いつでもご相談お待ちしております!

一覧に戻る

新着投稿記事

過去の記事を読む

各種カーサービス

コバックは車検が安い