上田市・佐久市
2023/09/29
コバックニュース
さて、皆様は「薄暮(ハクボ)時間帯」を聞いた事があるでしょうか?
初めて聞いた・・という方もいらっしゃるのではないかと思います。
実はこのキーワードは、事故と関連性の高い時間という事で警察庁のホームページにも記載されております。
本日はこの「薄暮時間帯」について解説していきます。
そもそも「薄暮時間帯」とは何時ごろを指すのでしょうか?
警察庁の情報によると「日の入り時刻の前後1時間」とされ、○時~○時と決まった時間を指している訳ではない点に注意が必要です。
(警察庁▶︎▶︎▶︎「薄暮時間帯における交通事故防止」)
一般的には「夕暮れ」「日暮れ」などと呼ばれる時間帯が該当致します。
この時間帯は、日が落ちていくにつれて徐々に視界が悪くなるため、他の車や歩行者などの発見が遅れてしまう傾向にあります。
自動車と歩行者の事故が、昼間と比べて3倍以上も発生しているという点も驚きです。
また、夜間と比べて事故発生率が高い事から、いかにこの時間帯の運転が危険なのかが分かります。
(警察庁▶︎▶︎▶︎「薄暮時間帯における死亡事故に係る分析」)
筆者も経験した事があるのですが、暗くなると速度感覚がマヒし、普段よりもスピードが出ていると勘違いする等、運転者にとって非常に難しい時間帯なのです。
先ほどお話した通り、薄暮時間帯は他の車や歩行者などの発見が遅れやすい傾向にあります。
しかも日の入り時刻の1時間前後ですと、仕事・学校などからの帰宅の時間と被っており、交通量が多い時間帯でもあります。
そのため、自分の運転や、慣れてる道だから大丈夫と考えずに、注意深く運転する必要がありますね。
また、日の入りの早い冬場については更に事故が起きやすく、雪の降りはじめなどの路面状況も合わせて、10月~12月の期間が最も事故が発生しているという事です。
(警察庁▶︎▶︎▶︎「薄暮時間帯における死亡事故に係る分析」)
まもなく、10月に差し掛かるタイミングになるため、一層注意していきましょう。
薄暮時間帯における事故の危険性についてはお話をしてきましたが、私たち自身が気を付けて出来る事はあるのでしょうか?
まず、ドライバーと歩行者それぞれ共通していえるデータとして、警察庁から出ている『 「自動車対歩行者」による事故の事故類型別の死亡事故件数(薄暮時間帯)』というものがあります。
(警察庁▶︎▶︎▶︎『「自動車対歩行者」による事故の事故類型別の死亡事故件数(薄暮時間帯)』)
これによると、死亡事故の発生事案として最も多いのが「横断中の事故」という事です。
全体の85%がこれらの事故によるもので、ドライバー・歩行者ともに、道路を渡るときには注意が必要です。
また、横断中とは言っても「横断歩道を用いない」ケースでの事故率が高く、73%の死亡事故が決められたルール通りに道路の横断をしていない事から発生しているそうです。
こういった事例から、歩行者・ドライバーは下記の点に注意する必要があります。
①歩行者
決められた横断歩道をしっかりと利用し、それ以外の場所での横断は行わない事が重要です。
(横断が法令違反となるケースもあるため、ご注意ください)
②ドライバー
思わぬ所から、歩行者が飛び出してくる可能性を常に意識しながら運転する必要があります。
自分は大丈夫と思っていても、夕暮れで暗くなっていく中、視界の低下などは間違いなく起きるため、油断は大敵です。
また、横断歩道を利用している歩行者との事故も発生しているため、周囲を常に意識しながら運転するようにしましょう。
今回は「薄暮時間帯」について解説をしてきました。
10月~12月は、特にこの時間帯の事故が発生しやすいというデータが出ておりますので、私たちドライバーは今までよりも一層注意していきましょう。
また、歩行者として道路を横断する際は、危険の少ない横断歩道を使うというルールを守りましょう。
コバックでは、暗くなった際に周囲を照らすライトの電球交換・ヘッドライトのクリーニングなどを承っております。
視界が悪くなると、歩行者を見つけづらくなり事故につながる危険性が高まるため、少しでも「暗いな」と感じたら是非ご相談ください。