上田市・佐久市
2023/05/08
コバックニュース
新学期が始まってから約1ヶ月が経ちました。
新・小学1年生は少し登校にも慣れてきたのではないでしょうか?
放課後、お友だちと公園で遊んだりと子どもたちの行動も活発になってくる季節です。
そこで気をつけたい項目の一つに『交通事故』がありますよね。
今回はそこに重点を当てていきたいと思います。
新学期が始まったばかりの4月は、セーフティーサポートスタッフさんや保護者の付き添いがありますし、まだ子どもたちも緊張感があるので登下校も慎重になります。
ですが、新しい生活環境にも慣れてきた5月頃になると、保護者も子どもたちも緊張が解けて油断しがちに。
そこで増えてくるのが『交通事故』です。
その中でも最も多いのが歩行中の『飛び出し』で、小学生の中では1年生が6年生の約3.2倍という統計が出ています。
ー政府広報オンラインよりー
【小学校1年生の歩行中の死者・重傷者は6年生の約3.2倍!新1年生を交通事故から守るには?】
新しい生活環境にも慣れてきて、いろいろと油断してくる時期のため事故に繋がりやすくなるのです。
これには子どもの特徴が大きく関わってきます。
・興味が変わりやすい
・夢中になると周りが見えない
・予測不能な行動を取る
・子どもの視野は大人よりずっと狭い
・まだ適切な判断力が弱い
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そう、子どもってすぐに興味の対象が変わりますし、夢中になると声をかけても聞こえていないことが殆ど。
遊びに夢中で車が来ることに気づかない、安全確認せずに道路へ飛び出してしまうといったことが多くなります。
道路を渡る直前までは「右左の安全確認」を意識していても、目の前に何か別の興味を引く対象が現れたりすると、特にまだ判断力の弱い低学年の子どもは新しい興味の対象に夢中になり、安全確認はどこかへすっ飛んでしまいます。
そして子どもの視野は大人よりもずっと狭く、『大人の60~70%程の視野』と言われています。
正面を見たときに、大人は角度が約150°程の視野がありますが、子どもは90°程しかない為、周囲の危険に気付きにくいのです。
走行中のドライバーさんからしたら「子どもがいるけど、こっちに気付いてるだろう」と思っても、子どもは全く気付いておらず飛び出してきたりと、非常に危険な状況になりやすいのです。
また、子どもは小さくドライバーさん視点での『死角』にも入りやすいので要注意です。
気候もちょうどいいこの季節は特にお外で遊ぶ機会も増えてきます。
鬼ごっこやかくれんぼ等をしているキッズたちはとても可愛いのですが、予想外の行動にでたり、止めてある車の陰に隠れていたりもする小さな忍者と化しますので、お車を運転される際、特にバックの時などは要確認するようにしてくださいね!
毎年この季節には『春の全国交通安全運動』が実施されます。
今年の実施期間は5月11日(木)〜20日(土)。
この施策の目的は、交通安全への意識付けと、改めて交通ルールの遵守・習慣を身につけるところにあります。
また、5月20日(土)は『交通事故死ゼロを目指す日』にもなっております。
長野県のスローガン
『信濃路は みんなの笑顔 つなぐ道』
◎重点(全国)
・こどもを始めとする歩行者の安全の確保
・横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上
・自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
(長野県)
・高齢運転者の交通事故防止
長野県HPより
交通安全に関しては、日頃から家族間で話し合うことも重要です。
特に小さなお子様や学生のいるご家庭では、歩行ルール・自転車の乗り方、マナー、ながらスマホ歩行・運転などなど。
交通事故によって失うものは計り知れません。
上記でも述べたように、小学生の飛び出しによる交通事故が最も多くなるこの時期、『道路の渡り方・飛び出しをしない・信号を守る』といった基本的なことを確認する意味でも、ご家庭でお子さんとよくお話ししてくださいね!
学校の周囲は普段、登下校の時間帯は住宅街やスクールゾーンへの車の侵入・走行を規制している地域も多くあります。
各地域で子どもたちの安全確保のために、毎年PTAやセーフティーサポートスタッフさんが、危険な場所や新しくできた道などを要チェックし、住民の方々や学校・警察署と連携して安全管理に努めています。
雪国では、降雪後の危険性も重要視されており、除雪でできた大きな雪山では遊ばない、除雪車に気をつけて歩行するといったことも指導されています。
小学校入学前になると、登校の練習を兼ねてお散歩しながら通学路での注意が必要な場所をチェックする親子も多く見られます。
今一度、改めてお子さんと一緒に確かめてみるのも、新たな発見ができるいい機会となりますのでおすすめです!
交通事故は勿論ドライバー側も注意する必要があります!
・スクールゾーンや時間指定のある道路には侵入しない
・ドライバー側からの死角には十分気を付ける
・スピードの出し過ぎ、住宅街での走行の注意
・視界が暗くなる夕暮れから夜間は早めのライト点灯
・歩行者が渡ろうとしていないか要確認
・ながら運転はしない
・飲酒運転しない
歩行者が道路を横断する為に設けられている『横断歩道』ですが、近年ではここに関する交通違反での取り締まりが強化されてきています。
信号がない横断歩道、歩行者が走行車の様子を見ながら渡ろうとしているにも拘わらず、走行車が停止してくれる気配がない・・・
これ、『歩行者妨害』という違反になります!
「朝急いでいて停止する余裕がなかった」
「歩行者の方が待っていてくれるから停止しなかった」
「車の方が優先だと思ってた」
は通用しないのです。
横断歩道付近では、歩行者がいないことが明らかでない限りは「必ず減速し、歩行者優先で停止」しなければなりません。
罰則
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・3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
・違反金 普通車9,000円
・違反点数 2点
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飲酒運転の取締強化にあたり、非常に重い罰則が科せられます。
飲酒運転には『酒気帯び』と『酒酔い』があります。
◆酒気帯び運転の罰則内容
【呼気中アルコール濃度0.15mg/l 以上 0.25mg/l 未満】
・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
・違反点数 13点
・免許停止
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【呼気中アルコール濃度0.25mg/l以上】
・3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
・違反点数 25点
・免許取消し(欠格期間2年)
◆酒酔い運転の罰則内容
・5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
・違反点数 35点
・免許取消し(欠格期間3年)
※欠格期間とは、免許を再取得できない期間のことです。
また、飲酒運転はお酒を飲ませた側・車を用意した側にも罰則があるんです!
▽▽詳しくはこちらから▽▽
本来運転中はハンドル操作、周囲の安全に集中しなければなりませんが、『ながら運転』は携帯電話(スマホ)の操作(通話)を行ったり、画面を注視する事で注意力が散漫になり事故を起こしてしまうとても危険な行為です。
一時期問題になったのが、スマホゲームをしながらの運転で、歩行者につっこんでしまうという事故。
但しこれはドライバー側だけでなく、歩行者側もゲームに夢中になって飛び出しなどの危険があります。
◆ながら運転の罰則内容
■携帯電話の使用(保持)・画面注視
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・罰則:6か月以下の懲役、または10万円以下の罰金
・反則金:大型25,000円、普通18,000円、二輪15,000円、原付12,000円
・違反点数:3点
■携帯電話の使用(保持)・画面注視(保持、非保持)での交通に危険がある場合
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・罰則:1年以下の懲役、または30万円以下の罰金
・反則金:反則金の対象外(罰則適用)
・違反点数:6点
◆ナビアプリも対象になる?
画面を注視するという点ですが、注視とは『じっと見つめる』『集中して見続ける』という行為で、細かい規定はありませんが「約2秒」というベースがあるようです。
これはスマホやタブレットだけではなく、カーナビそのものであったり、テレビ中継にも言える事で、運転中の画面操作や注視は違反となります。
ナビアプリを使用してスマホやタブレットの使用する際は、必ず発進前と停止後にナビ設定・操作を行い、運転中は注視する事は避けてくださいね!
春はお散歩やドライブなどで外出する機会も増えますので、子供たちのお手本となるよう大人もしっかり注意を払い、交通ルールやモラルを守って行動することが重要です。
歩行者・ドライバー双方お互いに交通ルールはしっかり守り、交通事故のない世の中にして行きましょう!