上田市・佐久市
2023/04/24
コバックニュース
タイヤ・オイル・ガソリン・車検にかかる費用・・・車に関係する費用も様々なものが値上げラッシュのこのご時世で、なんと引き下げとなるものが!
車を所有する際に必ず加入しなければならない『自動車損害賠償責任保険』通称「自賠責保険」。
こちらが4月1日より、引き下げとなりました。
そもそも「自賠責保険」とはどのようなものか?引き下げとなった背景に迫っていきましょう。
「自賠責保険」は、万が一交通事故を起こした場合に最低限の救済処置を取る為の重要な制度です。
対人事故による被害者への損害補償のみとなっていますので、自損事故・運転者の怪我、車両の破損は保証されません。
自賠責保険は原動機付自転車(原付バイク)、電動キックボードを含むすべての自動車に必ず加入することが義務付けられています。
自賠責保険未加入での運転は法律違反となり罰則が科せられますし、車検を受けることもできません。
◆どうやって加入するの?
一般的には、自動車購入時に自賠責保険の加入手続きも販売店の方で行ってくれるので、特段こちらから加入申請する必要はありません。
ですが、自動車を譲り受ける場合・中古車を購入する場合には要確認しましょう。
大概は車検が切れていると自賠責保険も切れている事が多いので要注意です。
そのような場合には、損害保険を取り扱っている各保険会社・組合、またバイク・自動車販売店にて加入を受け付けていますので問い合わせてみましょう。
◆罰則内容 未加入の場合
・1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・違反点数6点 免許停止
◆罰則内容 証明書を紛失・非携帯場合
・30万円以下の罰金
自賠責保険は運転時には加入証明書を携帯しなければなりません。
この証明書を紛失・非携帯で運転した場合には罰則が科せられます。
先程案内したように、自賠責保険は必ず加入が必要な強制保険で、万が一の対人事故の際に被害者へ最低限の補償をする制度です。
一方任意保険は、自賠責保険では補い切れない部分の補償をする制度です。
一般的に「自動車保険」と呼ばれる保険制度ですね!
自賠責保険は対象が対人事故での被害者への補償のみですが、任意保険はそこに加えて加害者側の救済補償も得られます。
補償されるのは対人事故による被害者への損害補償のみ。
◆障害による補償額
被害者1名 最高120万円
◆後遺障害の補償額
常時要介護(第1級)被害者1名 最高4,000万円
随時要介護(第2級)被害者1名 最高3,000万円
◆被害者死亡の場合
被害者1名 最高3,000万円
世の中全体的な値上げラッシュの中で、なぜ自賠責保険料は引き下げになったのでしょうか?
年々向上している自動車の装備。
2021年11月以降に発売される国産車は、全てのグレードに『衝突被害軽減ブレーキ(AEBS)』の搭載が必須となりました。
もちろん、ドライバーさん自身が安全運転することが前提ではありますが、こういった安全装備のサポートのおかげで交通事故数も減少傾向にあるのです。
また、一時期コロナ禍において外出する機会が減ったことによる交通事故の減少も引き下げの背景にあるようです。
◆自賠責保険料の推移
・2017年:25,830円
・2020年:21,550円
・2021年:20,010円
・2023年4月1日から:17,650円
自賠責保険に関することはこちらのサイトも参考にどうぞ!
過去の自賠責保険料を見てみると、昭和60年〜平成3年あたりはなんと41,850円!
今では半分以下となりました。
自賠責保険料は過去2021年4月にも引き下げられています。
この時の金額改定のきっかけも、先ほどご説明した交通事故減少傾向にありました。
また、毎年1月に金融庁主催の「自動車損害賠償責任保険審議会」にて自賠責保険料の改定を行うかどうかの会議が開かれ、そこで決まります。
改定が決まると、年度が新しくなる4月から実施となるのです。
◆ノーロス・ノープロフィットの原則
自賠責保険料の算出の際、この「ノーロス・ノープロフィットの原則」に基づいて算出します。
これは、利潤・損失どちらも出ないようにするという考え方からできた法則です。
安くなるに越したことはありませんが、引き下げになったことで何か影響はあるのでしょうか。
◆自賠責保険料が返金されるのはどんな時?
「抹消登録」
つまり廃車の場合には、自賠責保険解約となるので還付金を受け取ることができます。
「本土・離島料金」
自賠責保険料は地域によって異なる金額設定となっています。
【本土・本土離島・沖縄本島・沖縄離島】
まず大まかにこの4つに分かれており、離島では本土よりも金額が低く設定されています。
例えば、新潟県にある離島「佐渡島」。
軽自動車の自賠責保険料は
●離島(佐渡):7,220円
●本土(新潟):17,540円
ーーーーーーーーーーーー
ナンバープレートは「佐渡」ではなく、「新潟」ナンバーとなります。
車検を本土の新潟市で受けた際に、誤って本土料金の自賠責保険料を支払ってしまった場合には、離島料金との差額分が返金されます。
※ただ、中には離島でも本土料金となる地域もあります。
「重複加入での解約」
自賠責保険は、言葉通り二重で重複加入しても違法ではないのです。
ほとんどないと思いますが、重複加入していても、もし万が一保険が下りるとなった際には先に契約していた自賠責保険の方から適用されます。
なので二つ目の自賠責保険は特に役割を果たすことはないのです。
何かしらの手違いでうっかり重複加入していた場合、契約の取り消しではなく「解約」という形で手続きができます。
この場合には、まとめて支払った内の未経過分に関しては返金される可能性があります。
「引き下げによる返金」
引き下げになったからと言って、それまでの差額が返金される〜といったことは通常はありません。
ただし、毎年1月に行われる金融庁主催の「自動車損害賠償責任保険審議会」での審議中で、まだどうなるか未定の期間にお支払いをされた場合には、引き下げが確定した後、返金の手続きができる場合があります。
◆再加入するのはどんな時?
自賠責保険を切らしてしまった時は、そのまま公道は走れませんので再度加入手続きが必要です。
加入手続きは、先ほどもお話しした損害保険を取り扱っている各保険会社・組合、またバイク・自動車販売店にて受け付けています。
ですが、カー用品店、ガソリンスタンドでは即日発行はできない場合がありますので注意が必要です。
愛車を維持管理する上でも、少しでも負担が減るのは嬉しいですね。
特に、今回のように交通事故の減少によって負担額が下がるというのは素晴らしいことでもありますので、これからも安心・安全なカーライフを心がけて行きましょう!
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